故障したビデオカメラのデータ復旧実績

落下や水没などで故障した、ビデオカメラのデータ復旧実績を、メーカー別、機種別にまとめています。
SONY、Panasonic、Canon、JVC(ビクター)、HITACHI、TOSHIBA、SANYO(現パナソニック)など、発売から1年未満の新機種を除き、ほぼ全ての機種の復旧実績が御座います。
お客様がお使いのビデオカメラと同じモデル、似たような症状があるか、復旧実績からご確認頂けます。
水没したカメラの中身
CX590砂嵐
水濡れしたメイン基板

現在、過去の復旧作業記録を整理しながら、実績ページに追加中です。
まだ掲載されてないメーカーや機種が多数御座いますので、不明な場合はお気軽にお問い合わせ下さい。


故障したビデオカメラから、安全に確実にデータを復旧します

ビデオカメラは精密機器だから、強い衝撃を与えたり、水に濡らしてはいけない。
分かっていても、ちょっとした不注意でビデオカメラを壊してしまう事があります。
大切に取り扱っていても、突然壊れてしまう事もあります。

よくある故障の症例
  • ビデオカメラを落下させてしまい、壊れた
  • 海水浴をしている時に、ビデオカメラを水没させてしまった
  • バッグに入っていた飲料水がこぼれてしまい、ビデオカメラが故障した
  • 突然、ビデオカメラの電源が入らなくなった
  • タッチパネルが反応しなくなった
  • 電源を入れるとエラーメッセージが表示され、撮影も再生も出来ない

ビデオカメラのデータが戻らず落ち込む そろそろバックアップを取ろうと思っていたのに、どうしてこのタイミングで・・・
メーカー修理でビデオカメラが直ったとしても、記録されている映像や画像が戻らなければ意味がない。

でも、ディスクセーフにたどり着いたのですから、きっとデータは無事に救出できます。
ビデオカメラの内部構造、映像データに精通したスペシャリストが、記録されている大切な映像を、安全に取り戻します。

弊社では、壊れたビデオカメラから、とにかくデータさえ復旧出来れば良いという考えではなく、 常に記憶メディア(内蔵HDD、内蔵メモリ)にストレスのかからない最善な方法を検討した上で、復旧作業を実施しています。

これまでにも実験用に、何十台ものビデオカメラで使用されているHDDや内蔵メモリを用意した上で、どのような作業を行うとデータや 内蔵メモリを壊すリスクがあるか、どのような作業方法であれば、状態を悪化させる事なく安全にデータを取り出せるかを、十分に検証してきました。
高い復旧率の裏側には、見えない努力があります。

積み上げられた検証結果をもとに、リスクを最小限に抑えたデータ復旧を行うように心がけていますので、復旧過程で記録メディアの状態を悪化させたり、 お預かりした時点で復旧可能だったデータが、復旧出来なくなるという心配がありません。

万一、設備上の問題や技術不足などの要因により、ディスクセーフではデータ復旧が難しいと判断される場合は、 リスクを伴う作業は行わずに、症状をお客様にご連絡の上で、お預かりしたメディアをご返却させて頂いてます。

データ復旧は、ワンチャンスなのでしょうか。決してそのような事はありません。
例えデータが復旧出来なかったとしても、記録されているデータや、記憶メディアの状態を悪化させない事も技術力(=知識)の1つであり、 データ復旧業者としての責任と考えています。


メーカー修理ではビデオカメラのデータは戻らない?

故障したビデオカメラをメーカー修理に出した所、記録されていたデータは戻らない。と伝えられ、修理を中断された方も多く見えるのではないでしょうか。
今日のビデオカメラをはじめとする精密機器は、モジュールと呼ばれるユニットの集合体で構成されています。
分かりやすい区分としては、レンズユニット、液晶モジュール、外部IF通信ユニット、NFCユニット、電源ユニット、という具合です。
そして全てのモジュールを制御するための中核的存在でもある、「メイン基板」と呼ばれるものが存在します。
メイン基板と各種モジュールは、フレキシブルケーブルやソケット配線で結ばれており、簡単に交換出来る仕組みになっています。 ビデオカメラ本体が故障して、メーカー修理に出した際は、「どの部品が壊れているのか」ではなく、「どのモジュールが故障しているか」を特定します。
そして、故障したモジュールを良品に交換します。
昔の家電修理と言えば、修理屋さんが「どの部品が壊れているか」を特定して、正常な部品に付け替えるスタイルでしたが、 現在は電子基板に実装されている部品の小型化、高密度化が進み、壊れている部品を特定するだけでも、時間と労力を要します。
更には、故障した部品を特定した所で、部品を付け替えるには「メタルマスク」「リフロー炉」と呼ばれる設備なども必要になり、手間もコストもかかります。
それであれば、故障した部品が装着されている、ユニットを丸ごと交換してしまった方が、安上がりという考え方です。
しかし、ビデオカメラ本体のデータが記録されているメモリチップも、メイン基板などに実装されている部品の1つです。
故障発生率の高いメイン基板が故障してしまった場合、メモリチップがメイン基板に実装されていれば、メモリごと交換となりますので、必然的に記録されているデータは失われます。
万一、ビデオカメラ本体が故障しても、データを失うリスクを最小限に抑えるために、データは日頃からバックアップを取る事が大切ですね。

ビデオカメラ故障の原因

落としたり、衝撃も与えずに、大切に使用していたにも拘わらず、なぜビデオカメラは故障する時があるのでしょうか。
5年~10年使用して故障するのであれば、まだ納得できる部分もありますが、時には購入してから1年以内で壊れる事もあります。
ビデオカメラに限った話ではありませんが、昔から家電製品に故障はつき物です。

それにしても、最近の家電製品は平均寿命が短くなった感じがします。
私が子どもの頃は、「電化製品の寿命は10年」と言われてました。家電が故障すると、大抵は「もう10年経つから、そろそろ買い替えだね」
という会話があちこちの家庭から聞こえていた気がします。
逆に、10年も持たずに頻繁に故障するような電化製品は、間違いなくレッテルを貼られてました。

さて、近年の小物家電の代表格でもある、パソコンは6年で買い替えが平均的なライフサイクルになっています。 スマートフォンに関しては4年が平均的なライフサイクルです。同じガラケー、同じスマホを5年以上使う方は、ほとんど見えないと思います。
パソコンも、スマートフォンも長らく使っていると、動作が重くて快適に使えない。機種が古くてアプリが動かない、電池の持ちが悪い。
など様々な問題が発生しがちです。
そうなると、「まだ動くけど、そろそろ買い替えようか」となりますよね。
そのような背景もあってか、近年のスマホやパソコンは設計そのものが、長期年数近く使う事を想定した作りにはなっていないと感じます。
メーカー側としても、良い部品を使用して耐久年数を上げたとしても、そこにはあまり需要は無いですし、耐久年数をトレードオフに
製造原価が上がってしまうのであれば、価格競争で他社に負けしまいますからね。
ライフサイクルの年数+αを耐久年数のターゲットにして、いかにコストダウンするかが競争に勝つための1つの鍵になっていると思います。
そのような事を考慮すると、大型家電量販店の長期保証を5年としているのも、納得が出来ます。
5年経つと、故障率が一気に上がるのでしょう。時流に沿った考え方だと思います。

では、ビデオカメラに関してはどうでしょうか。
スマホやパソコンのような、短いライフサイクルを前提に設計されたのでは、たまったものではありません。
お子さまの誕生にあわせてビデオカメラを購入される方の大半は、お子さまが大きくなるまでは、同じビデオカメラを使い続けたいと考えるはずです。
なのに、壊れるときは数年足らずで壊れてしまいます。
製造技術の観点から考えると、壊れやすくなった原因は他にありそうです。
あくまでも数ある要因のうちの1つに過ぎませんので、雑学程度として読み流して下さい。

皆さん、RoHSとかPbフリーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一昔前、まだテレビが地デジになる前の時代、電子基板に部品(コンデンサ、ダイオード、抵抗、ICとかですね)を取り付ける際は、鉛はんだが使われていました。
男性の方なら、中学生の技術科目で、ハンダごてを使って電子工作をされた方も多いと思います。
はんだの主成分は、鉛や錫(スズ)となり、熱を加える事で簡単に溶け、冷えると固まる。また電導性が高い事から、電子基板の組み立てには必需品です。

しかし、はんだには人体に有害な鉛が使用されている事や、家電製品の廃棄時に自然破壊の懸念がある事から、RoHSと呼ばれる欧州連合(EU)を中心に、 はんだから鉛の含有量を減らす(目標は鉛含有量0)取り組みが行われました。
日本でも2006年頃より、RoHS指令に準拠して、はんだから鉛の含有量を極度に減らした、Pbフリーはんだが使用されるようになりました。
はんだに含まれる鉛には粘度が高い、融点が低い、鉄や銅との親和性が高いなどの取り扱いやすさがありましたが、Pbフリーはんだに置き換わる事で、 これらのメリットが半減する事となり、設備やノウハウを含めて様々な物を刷新する対応に追われました。

Pbフリーはんだは、従来の温度では溶解しないため、チップやICを製造しているメーカーも、部品の耐熱温度を上げるための対応に追われました。
また、Pbフリーはんだは、従来のはんだと比較すると部品装着が難しく、はんだそのものに僅かな巣(空洞みたいなもの)が発生すると、 装着した部品が、熱を帯びたり冷える事を繰り返す事で、やがてはんだにクラック(割れ)が発生して、基板が故障する問題が浮き彫りになってきました。

ビデオカメラに置きましても、故障の要因としてPbフリー化による影響と確認出来る故障事例が、過去に数多くありました。
もちろん、ビデオカメラが故障する原因はそれ以外にも多数ありますが、・・・あまり話すとメーカーに怒られそうですので、無難なお話で終わりにしたいと思います。
強引に締めくくると、日本の製造業は、どこも厳しい価格競争の中で頑張ってます。
ビデオカメラに限らず、家電製品は壊れる事を前提として、うまく付き合って行くしかないですね。