「HDDをフォーマットする必要があります」と表示され、撮影した動画の再生が出来ない。今回はエラーが表示されるビデオカメラから、映像データを復旧した事例をご紹介させて頂きます。
10年以上前の話になりますが、突然ビデオカメラに「HDDをフォーマットする必要があります」とエラーメッセージが表示されるようになり、本体の映像が再生出来なくなりました。
当時、カメラのキタムラに持ち込み調査をしてもらいましたが、「状態が悪くデータの復旧は出来ないと思う。また、復旧できたとしても10万円単位での費用が掛かると思う」と言われた為、諦めてカメラを持ち帰ったそうです。
それから10年が経過し私も社会人になりましたが、先日実家に帰省した際にビデオカメラを見つけ親からその話を聞きビデオカメラを譲り受けました。
受け取ったものの映像が再生出来ない為、ネットで検索して良さそうな会社に問い合わせたところ、その状況からはデータ復旧は出来ないとあっさり断られてしまいました。
次にネットのランキングサイトの上位から順番に電話をかけてみましたが、軒並み20万円からの費用がかかると言われ諦めかけてました。更にネットで色々と調べていた所、同じような状況のビデオカメラがディスクセーフでデータ復旧出来たと言うブログを発見し、ここしかない!と思い依頼させて頂こうと思いました。
どうか、ビデオカメラに記録されている思い出の映像を復旧してください。
ビデオカメラ本体とACアダプターを接続して液晶画面を開くと、「HDDをフォーマットをする必要があります」とメッセージが表示され、本体に記録されている映像が再生出来ない状況でした。
内蔵HDDを取り出してデータ解析を行ったところ、10年前であれば比較的簡単にデータ復旧が出来たと思われる症状ですが、現在はHDDの至る所で磁性劣化が発生しており、データ復旧は難航しました。
データ解析とデータ修復を繰り返した結果、HDDに記録されていた99%以上の映像を復旧する事が出来ました。
復旧した映像につきましては、ご家庭のテレビでそのまま再生かできるブルーレイビデオとしてお作りさせて頂きました。
ビデオカメラ本体の中に大切な映像を残したままエラー等により再生が出来なくなった場合でも、ディスクセーフは記録されている映像を取り出す事が出来ます。しかし、エラー発生から長い年数が経ってしまうと、データ復旧はどんどん難しくなっていく傾向にあり、いつか復旧そのものが出来なくなります。
万が一、エラー表示等により大切な映像の再生が出来なくなった場合は、お早目のご相談をお勧めします。